適応障害|心療内科うるおい錦糸町メンタルクリニック

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当院の検査

血液検査

 当院では、精神症状の原因の把握や薬物による副作用をモニタリングする目的に、血液検査を実施しています。採血実施の頻度は、病状や年齢、基礎疾患の有無、使用薬剤によって異なりますが、概ね、投薬開始時と3カ月毎に実施しています。
 
主たる検査項目とその目的は下記に記載した通りですが、一般的な健康診断で実施する検査項目に加えて、精神科では、甲状腺ホルモン、プロラクチンなどの各種ホルモンや薬物血中濃度など、一部特殊な項目を含むこともあります。
 
これら検査結果の判定は、基準値を外れたらすぐに異常という訳ではなく、検査時の状況や、検査結果の経過、他の検査項目の結果との関連性が重要になります。詳しくは主治医にお尋ねください。
 
また、検査結果のプリントアウトをご希望の方は、診察終了後に受付へお申し付け下さい。
 
主たる検査項目と評価の目的
 
肝機能を評価する項目
 AST(GOT)、ALT(GPT)
 γGTP
 T Bil
 
腎機能を評価する項目
 BUN
 Cr
 UA
 
耐糖能を評価する項目
 Glu
 Hb A1c
 
高脂血症を評価する項目
 TG
 T Cho
 LDL
 
電解質を評価する項目
 Na、K、Cl
 
炎症反応を評価する項目
 CRP
 
血液細胞に関する項目
 WBC
 RBC
 Ht
 Hb
 Plt
 
甲状腺ホルモンに関する項目
 TSH
 FT4
 FT3

 
更年期障害に関する項目
 FSH
 LH
 E2
 
副作用に関する項目
 Pro
 CPK
 Myo


 血液検査の項目と説明

項目名  説明
 WBC
  (白血球数)
白血球は細菌などから体を守る働きをしています。
数値が高い場合は細菌感染症にかかっているか、炎症、腫瘍の存在が疑われますが、どこの部位で発生しているかはわかりません。たばこを吸っている人は高値となります。少ない場合は、ウィルス感染症、薬物アレルギー、再生不良性貧血などが疑われます。
 赤血球
  (RBC)
赤血球は肺で取り入れた酸素を全身に運び、不要となった二酸化炭素を回収して肺へ送る役目を担っています。赤血球の数が多すぎれば多血症、少なすぎれば貧血が疑われます。
 Hb(血色素) 血色素とは赤血球に含まれるヘムたんぱく質で、酸素の運搬役を果たします。
減少している場合、鉄欠乏性貧血などが考えられます。
 Ht(ヘマトクリット) 血液全体に占める赤血球の割合をヘマトクリットといいます。数値が低ければ鉄欠乏性貧血などが疑われ、高ければ多血症、脱水などが考えられます。
 血小板 末梢血液一般検査の一つで、末梢血液1μL中に存在する血小板の数を測定します。
血小板減少の起きる機序は、産生の低下、破壊の亢進、脾臓での停滞に大きく分けられます。
血小板増加の起きる機序は、摘脾を除くとすべて産生の亢進で、それは腫瘍性と反応性に分けられます。
血小板の異常には、量的な増減と質的な機能異常とがあります。
量的なものを測定する意義としては、各種の血小板減少症や増加症の診断、出血の予知や血小板輸血の適応の指標として利用されています。
血小板数が正常もしくは軽度減少にもかかわらず、出血時間の著しい延長を見た場合は血小板機能異常症を疑い、血小板機能検査を進めることとなります。
 MCV
 MCH
 MCHC
MCVは赤血球の体積を表します。MCHは赤血球に含まれる血色素量を表します。
MCHC赤血球体積に対する血色素量の割合を示します。MCVの数値が高いと、ビタミンB12欠乏性貧血、葉酸欠乏性貧血、過剰飲酒が疑われます。低いと、鉄欠乏性貧血、慢性炎症にともなう貧血が疑われます。
 好中球 好中球は白血球の一種で盛んな遊走運動(アメーバ様運動)を行い、主に生体内に侵入してきた細菌や真菌類を貪食(飲み込む事)殺菌を行うことで、感染を防ぐ役割を果たす。感染症や炎症で増加します。
 好酸球
 好塩基球
好酸球は身体の防御反応に関与し、アレルギー疾患や寄生虫の感染などで増殖します。
好塩基球は、様々な炎症性反応に関わっており、特にアレルギー反応を起こすのに重要な役割を果たしています。
 リンパ球 白血球の成分の一種であり、白血球の約25%を占めウイルスなどの外敵や腫瘍などの異物を攻撃します。さらに、体内に侵入した異物を記憶し、それが再び侵入してきたときには、記憶に基づいてすばやく対応し、排除する働きを持っています。
 単球 単球は特定の感染と戦う白血球の一種です。単球は骨髄でつくられて血液中に入り、血流中の白血球数の約1~10%を占めています。血液中に入った単球は、数時間後に脾臓、肝臓、肺、骨髄などの組織に移り、そこでマクロファージに成熟します。
 HbA1c  HbA1c(ヘモグロビン・エーワン・シー)は、過去1~2ヶ月の血糖の平均的な状態を反映するため、糖尿病のコントロールの状態がわかります。
また、空腹時血糖(FPG)が126mg/dL以上かつHbA1c 6.5%以上なら糖尿病と判断します。
 TP  血液中の総たんぱくの量を表します。数値が低い場合は栄養障害、ネフローゼ症候群、がんなど、高い場合は多発性骨髄腫、慢性炎症、脱水などが疑われます。
 アルブミン  血液蛋白のうちで最も多く含まれるのがアルブミンです。アルブミンは肝臓で合成されます。 肝臓障害、栄養不足、ネフローゼ症候群などで減少します。
 クレアチニン  アミノ酸の一種であるクレアチンが代謝されたあとの老廃物です。筋肉量が多いほどその量も多くなるため、基準範囲に男女差があります。腎臓でろ過されて尿中に排泄されます。数値が高いと、腎臓の機能が低下していることを意味します。
 UA  尿酸は、たんぱく質の一種であるプリン体という物質が代謝された後の残りかすのようなものです。この検査では尿酸の産生・排泄のバランスがとれているかどうかを調べます。高い数値の場合は、高尿酸血症といいます。高い状態が続くと、結晶として関節に蓄積していき、突然関節痛を起こします。これを痛風発作といいます。また、尿路結石も作られやすくなります。
 T-Bil  ビリルビンは赤血球の中のヘモグロビンが代謝されたものです。古くなった赤血球は脾臓などで壊され、ヘモグロビンは間接ビリルビンに変えられ肝臓に集められます。間接ビリルビンは肝臓でたんぱく質と結合し、直接ビリルビンに変えられます。総ビリルビンは間接ビリルビンと直接ビリルビンを合わせたもので、通常、その比は1対1です。肝臓の細胞が壊れたり、胆管が詰まったりすると数値が高くなります。
 γ-GTP  γ-GTPは、肝臓や胆道に異常があると血液中の数値が上昇します。
数値が高い場合は、アルコール性肝障害、慢性肝炎、胆汁うっ滞、薬剤性肝障害が疑われます。
 TG  体内の中でもっとも多い脂肪で、糖質がエネルギーとして脂肪に変化したものです。数値が高いと動脈硬化を進行させます。低いと、低βリポたんぱく血症、低栄養などが疑われます。
 Na
 Cl
 K
ナトリウムは体の水分調節を、カリウムは筋肉や神経の働きを、クロールは体内の各組織に酸素を供給する上で役目をもっています。この検査では、体液中のイオン濃度を調べバランスの崩れを見ています
 CPK  骨格筋や心筋など筋肉に多く含まれる酵素で、筋肉に障害があると高くなります。薬剤により高値になることもあります。
 Fe  貧血の病態把握を行うための基本的な検査です。鉄は赤血球のヘモグロビンを構成する元素で、欠乏すると貧血をきたします。
 グルコース  血糖値(ブドウ糖の濃度)です。食事により血糖値は大きく変動しますが、正常では200mg/dlを超えません。

 GOT
 GPT

 GOT(ASTともいう)は、心臓、筋肉、肝臓に多く存在する酵素です。GPT(ALTともいう)は肝臓に多く存在する酵素です。数値が高い場合は急性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝、肝臓がん、アルコール性肝炎、薬剤性肝障害などが疑われます。GOTのみが高い場合は心筋梗塞、筋肉疾患などが考えられます。
 T-CHO  血液中のコレステロール値で、善玉のHDLコレステロールと悪玉のLDLコレステロールに分かれます。高くなると動脈硬化症など生活習慣病の危険因子となりますが、HDL-cやLDL-cも同時に測定し、総合して判断する必要があります。
 LDL-C  悪玉コレステロールとよばれるものです。LDLコレステロールが多すぎると血管壁に蓄積して動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞を起こす危険性を高めます。
 TSH精密
 FT3精密
 FT4精密
 FT3(遊離トリヨードサイロニン)、FT4(遊離サイロキシン)は甲状腺ホルモンです。これらは人体のエネルギー代謝を調節する重要な役目をしています。また、FT3・FT4の分泌量は、脳下垂体から分泌されるTSH(甲状腺刺激ホルモン)によって調節されていますので、これら3つのホルモンは同時に検査される必要があります。
 CRP(定量)  細菌・ウィルスに感染する、がんなどにより組織の障害がおきる、免疫反応障害などで炎症が発生したときなどに血液中に増加する急性反応物質の1つがCRPです。細菌・ウィルス感染、炎症、がんはないかを調べます。
 プロラクチン  プロラクチンは脳下垂体前葉から分泌され、乳汁の産生・分泌を調整するホルモンです。主に視床下部のドーパミンにより抑制されています。妊娠や産褥期には血中プロラクチン値は高くなりますが、これら以外に高値をとる場合は異常とみなします。薬剤により高値になることがあります。



 

注射剤による治療

 当院では、治療に注射剤を使用することがあります。一般的な注射剤を用いての治療メリットとして、確実な身体への投与と速効性があげられます。定期的に注射を使用する場合、具合が悪い時の救急対応として使用する場合があります。また注射による治療について同じ薬剤であっても、錠剤、液剤、注射剤など、剤形の違いによって薬の効果や持続時間、副作用の発現頻度は大きく異なります。
 
 当院で採用している注射剤のカテゴリーは、抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、抗パーキンソン薬など精神に作用する向精神薬の他、身体症状を緩和する目的の薬剤や健康促進効果を期待する薬剤(保健診療外となります)も取りそろえています。
 
 また、注射の効果が2~4週間持続する、持効性抗精神病薬(LAI: long acting injection)というカテゴリーの注射剤による精神科治療も行っています。対象となる疾患は主に統合失調症と双極性障害です。LAI使用のメリットは、薬の飲み忘れ防止や薬を飲む煩わしさからの解放です。最新のLAI治療薬は内服薬と比べて副作用の発現頻度が低く、有効性および安全性の観点からみても優れているという報告もあります。実際にLAIを使用することで、服用の煩わしさから解放されて、月に1回の注射による治療のみで仕事や学業に専念されている患者さんもおられます。
 
注射による治療をご希望の方は担当医師までお申し出下さい。

持効性注射剤(LAI)

当院で採用しているLAIは以下の4種類です。

商品名 一般名 注射の目安
リスパダールコンスタ リスペリドン 2週毎
ゼプリオン インヴェガ 4週毎
エビリファイ アリピプラゾール 4週毎
ハロマンス ハロペリドール 4週毎

注射剤による治療であることから、注射による痛みや腫れなど注射部位反応を起こすことがある他、抗精神病薬の副作用として錐体外路症状が出現した場合には、長時間体内に薬剤が留まるという特性から、内服薬と比べて副作用も長時間持続するというデメリットもあり、導入には注意が必要です。
 
このため、通常はLAIを導入する前に同じ種類の内服薬を服用して、有効性や副作用のチェックを行ってからLAIの実施へと移行します。また、他院で既にLAIを実施していた方はそのまま当院で同じLAIを実施することができます。
 
また、肝機能障害や横紋筋融解症などの副作用をチェックする目的で、LAIを実施している方には3カ月を目安に血液検査を実施します。
 
 

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