精神科・心療内科は、やる気の低下や倦怠感、不安・イライラなどといった精神症状や、頭痛や腹痛、手の震え、発汗、動悸、息切れなどの身体症状に対応する診療科です。 ストレス社会である現代は心身のバランスが崩れやすく、精神疾患にかかりやすい環境だと言えます。精神疾患は決して珍しいものではなく、身近にある疾患です。しかし、心の不調ははっきりとした症状が現れないため、周囲からの理解を得ることが難しいのも現状です。また、患者様自身も自責的な考えを抱いたり、休息を疎かにしたりすることで、悪循環に陥ってしまうケースもあります。 当クリニックでは、患者様に寄り添いながら、うつ病やパニック障害、不安障害、不眠症などでお悩みの方を診療していきます。お気軽にご相談ください。 なお、診断は世界保健機関(WHO)の作成したICD-10と米国精神医学会の作成したDSM-5などの操作診断ツールや、従来的な診断などをもとに、総合的に判断します。
精神的ストレスと身体的ストレスが重なるなどによって脳の機能障害が起こる疾患です。「一日中気分が落ち込んでいる」「何をしても楽しめない」「食欲不振」「不眠」といった症状が続いている場合、うつ病が疑われます。 脳がうまく機能しなくなるため、ネガティブな思考になり「自分はダメな人間だ」と思ってしまうようになります。そのため、健康な状態なら乗り越えられるストレスも、今まで以上に辛く感じるといった悪循環に陥ってしまいます。投薬治療はもちろん、カウンセリングもうつ病に効果が高い治療法だと言われています。 治療を始める時期が早いほど回復も早くなるため、1人で抱えこまず、早めに医師へ相談することと、心身を休ませることが大事です。
双極性障害とは、ハイテンションで活動的になる「躁状態」と、憂うつな状態になる「うつ状態」を交互に繰り返す疾患です。躁状態になると、寝ていなくても元気に過ごす、自分はすごいという気持ちが強まる、新しいアイデアが次々と湧いてくる、ショッピングやギャンブルで散財するといった行動を起こすようになります。 躁状態では、病気だと自覚することが難しく、うつ状態に入ってから医療機関に相談される方も多くいらっしゃいます。しかし、躁状態の時に通院しないことによって、うつ病の治療を続けてしまい、双極性障害を悪化させてしまうケースもあります。 うつ病のような症状が現れている状態で、異常に活動的になるタイミングがあった場合は、双極性障害が疑われます。 周囲の方も、気分の波や様子を見守り、躁状態がないかを確認することが大事です。気になることがございましたら、お気軽に当クリニックまでご相談ください。
「強迫観念(自分の意に反して、頭から離れない考え)」を持ち、おかしいと分かっていながらも特定の行動をせずにいられなくなる「強迫行為」が現れてしまう疾患です。具体的に言いますと、「戸締りしたかを何度も確認する」「手洗いをやめられない」といった症状があります。精神疾患であることに気付かない方は多いのですが、適切な治療を受けることで改善できる疾患です。 「何度も同じ行動に出てしまう」「同じ考えが繰り返し浮かんでしまう」ことで、辛い思いをしたり日常に支障をきたしていると思った時は、お気軽に当クリニックへご相談ください。
考えや気持ちがまとまらなくなることで、気分や行動、人間関係などに影響を及ぼしてしまう疾患です。症状は主に、本人以外には聞こえない声が聞こえる幻聴や妄想が現れる「陽性症状」と、感情表現が乏しくなる、意欲減退などが現れる「陰性症状」に分かれます。「話が支離滅裂になる」「独り言を口にする」「実際は言われていないのに悪口を言われたと訴える」「人と関わろうとしない」などのサインが現れるようになります。 早期治療を行うほど回復も早くなるため、これらのサインに気付いた時は、速やかに当クリニックまでご相談ください。
突然、発汗や息苦しさ、めまい、吐き気、発汗、手足の震えといった「パニック発作」を起こし、それによって日常に支障をきたしてしまう疾患です。このパニック発作は、「死んでしまうのではないか」「自分ではコントロールできない」と感じるほど強いものです。そのため、「また発作が起きたらどうしよう」と不安になりやすく、発作が起きやすいシチュエーションや場所を避けるようになります。 特にエレベーターや乗り物の中など、狭くて閉ざされた所にいると「逃げられない」と感じやすくなるため、外出が難しくなってしまう方もいます。 パニック障害の治療法は主に薬物療法と、苦手なシチュエーションに少しずつ慣れていく心理療法が行われます。心理療法は無理のない範囲で、焦らず取り組むことが大事です。周囲の方も気長に見守るようにしましょう。
不安障害とは、不安が過剰になってコントロールできなくなり、日常生活を送るのに支障をきたしてしまう疾患です。 不安は誰でも経験したことのある状態で、特別なものではありません。不安も恐怖も、危険を前もって予測し、身の安全を守るために必要な感情です。 しかし、不安になる理由がよく分からない場合や、不安になる状況がうまく言語化できない時、不安に対して周りから理解してもらえない、漠然とした不安が長期間続くもしくは繰り返すという場合は、治療が必要です。お早めに当クリニックまでご相談ください。
人前で話すときやプレゼンの時に上手にできないなど特定の場面だけで症状がみられることもあります。
不安が強く緊張が高まると、体の症状としてどきどきしたり、汗をかいたり、めまいなどの症状がみられることもあります。その他、不眠、食欲不振、全身倦怠感、易疲労感、頭痛、肩こり、腹痛などがあります。
精神疾患は誰でもかかり得る疾患です。社会生活や自身の心に影響するからこそ、専門性の高い治療を受けることが安全面でも治療効果の面でも、重要だと言えます。 当クリニックでは、患者様やご家族の方が快適に、かつ安心して日々を過ごせるように、心がけています。治療だけではなく、認知症の予防医学などの情報を発信することで、地域の方のQOL(Quolity of Life;QOL「生命の質」「人生の質」などの意味です)の向上・維持をサポートしていきます。