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「社交不安症(SAD:Social Anxiety Disorder)」(社交不安障害・社交恐怖ともいいます)とは、とは、大勢の人前で話したり、初対面の人に会うときには緊張して、日常生活に支障をきたしてしまうことです。
親しくない人と会ったり、人から注目されるような状況、人前での電話や食事などに強い恐怖と恥ずかしさを感じ、緊張・発汗・ふるえ・赤面・動悸・息苦しさ・声が出にくい・吐き気・胃のむかつき・尿意・ぎこちない動きなど、体にも症状があらわれます。
「脳内の情報伝達信号の乱れ」 と、ご本人に「不安を感じやすい性格傾向」があるます。脳内の神経伝達物質のバランスが乱れ、特に「恐怖・不安」を和らげる役目を果たすセロトニンなどの神経伝達物質の働きがうまく機能していない、また恐怖や不安に関与する脳内の扁桃体が過敏となっていることなどが指摘されます。検査としては、主にM.I.N.I.(精神疾患簡易構造化面接法)が診断に、重症度はLSAS(リーボビッツ社会不安障害評価尺度)が用いられます。
主にSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という抗うつ薬を内服することで、脳内のセロトニンのバランスを整えます。即効性が高い抗不安薬をSSRIの効果がでるまでの補助薬として使用することもあります。
ある出来事に偏った考えやとらえ方(自動思考)から回避行動をとってしまっているため、他のとらえ方を考えるなどで行動を変える方法です。